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学年閉鎖

3年前、税務署から電話がかかってきました。
「佐竹台小学校で、租税教室をやって頂けませんか」
「それ、息子が通っている学校です。ぜひやらせてください」

6年生90人の前で税金の授業をすることになりました。
「息子の前での授業なんて、一生に一度やろうな」
うれしくてめちゃめちゃ気合いが入ってきました。
原稿を書いては練習し、また書き直す。何度も繰り返しました。

授業の前の日。朝起きると喉はガラガラ。咳も出てきました。
一度咳をすると喘息の発作のように止まらなくなってきました。
「どうしよう。あした穴をあけるわけにいかんしなあ」
近所のクリニックで見てもらうことにしました。
「念のためにインフルエンザの検査をしますか」と聞かれました。
「いえ、熱がないから大丈夫です。ただこの咳をなんとかしてください」と自分勝手に判断をしました。

当日の朝も咳が続いていましたが、無理をして学校に行きました。
授業中はなんとか最後まで喋り切ることができました。
ところが家に帰るとだんだん熱が出てきました。
クリニックで検査をしたら、インフルエンザだと分りました。

翌朝、息子が熱を出しました。
学校に電話すると「クラスで6人休んでいる」とのことでした。
それから他のクラスにも拡がり学年閉鎖になってしまったんです。
「あー、自分がインフルエンザをまき散らしたんだ」と、後悔しました。